梅雨の漢方
2024年06月30日
こんにちは。今年も梅雨がやってきました。からだが何となく重だるい感じはしませんか?
梅雨は湿度が高く湿気による不調が出やすい季節です。
東洋医学の考え方では「気・血・水」がバランスよく体の中を巡っている状態が良い状態です。「水」がめぐらなかったり過剰になったりするとさまざまな症状が引き起こされます。このような「水」の滞りを「水滞(水毒)」と言います。
水滞の症状としては全身や局所の水液が滞るため体が重だるい、むくむ、はれぼったい、痰や鼻水が多い、おりものが多い、湿疹が出るなどがあります。関節に水が偏ると関節の重だるさや痛みがでます。また消化器官(東洋医学では「脾」)に水が滞ると胃もたれや食欲不振、下痢などの症状が起こります。
水滞を解消する漢方薬には
五苓散(全身の水の代謝をよくする。二日酔いや熱中症にも効く)
苓桂朮甘湯(主に上半身の水の代謝に。めまいや立ちくらみに良い)
防已黄耆湯(主に下半身の水の代謝をよくする。膝の関節痛やむくみ、水太りなどに効果あり)
そのほかにも猪苓湯、二陳湯など色々あります。どの漢方が合うのか一人一人の体質に合わせて選びます。
梅雨で体調を崩さないために暴飲暴食はせず、体の水捌けをよくする食べ物(豆類、海藻、きゅうりなど瓜類)を食べて予防しましょう。軽い運動や湯船に浸かって温まるのも良いと思います。
色々生活で気をつけていてもなんとなく調子が良く無い時は漢方の出番です。気になることがある人は相談してくださいね