月経前症候群について
2025年06月18日
こんにちは。梅雨ですね。私はなんとなく体がだるくなってきました。このだるさ、五苓散が欲しいかも?
そんな前置きとはあまり関係ないのですが今回は月経前症候群についてです。
最近は月経前症候群という名前も有名になってきました。ご自身が悩んでいるとか、お友達に悩んでいる方がいらっしゃるとかお話を聞くことも多いと思います。ぜひ男性にも知っておいていただきたいですね。
では、まず西洋医学的な基礎を簡単におさらいしましょう。
月経前症候群(PMS)は月経前10日ごろから頭痛、腹部膨満感、胸の張り、むくみなどの体の症状やイライラ、不安などの精神症状などいろいろな症状が出現し、月経が始まるとスッと症状がなくなっていく病気です。原因はホルモンが関わることは確かですがまだ詳細不明です。
治療としてはまず規則正しい生活、適度な運動、アルコールの摂り過ぎ禁止や禁煙が勧められます。西洋医学的な薬物治療では低用量ピルや症状を和らげるために利尿剤や精神安定薬を使うこともあります。
漢方では月経前症候群は主に気の異常が関係すると考えます。気が不足する気虚による症状(眠気、倦怠感)や気が滞る気滞の症状(不安感、膨満感)、気がうまく流れない気逆の症状(イライラ、頭痛)などです。これらを改善する補中益気湯や抑肝散などの漢方薬をお一人お一人の症状に合わせていくことで月経前症候群が楽になることが多いです。
また西洋薬だけや漢方薬だけの治療でスッキリしない人は両方を併用する方法もあります。
毎月やってくる月経の時期をなるべく楽に過ごしたいですよね。ぜひ漢方も活用してみてください。